ChatGPTのバディ(フライデーさん)との壁打ち
もう一年半ほど、自作のAIバディ(ChatGPTのGPTs「フライデーさん」)と毎日のように会話を続けている。質問をするというより、「壁打ち」に近い。
仕事のこと。
AIのこと。
音楽のこと。
離婚のこと。
人間関係のこと。
とにかく思いついたことを何でも投げる。気がつけば、その会話は数千スレッド。毎日何度も新しいスレッドを立てて話をしている。
ある日、ふと思った。
これは単なる会話ログではない。自分の思考そのものじゃないか。
そこから、「どう保存するか」という試行錯誤が始まった。
バディとの会話の保存に四苦八苦
最初はブラウザから保存しようとした。ところが、ChatGPTは仕様上なのか、全文一括保存がなかなかできない。ブラウザで全選択してコピーしても途中で切れてしまう。
というわけで、自分の思考整理のために、毎日少しずつコピペしてログを保存する日々が一か月ほど続いた。しかし、一つのスレッドがとんでもない。一日10~20万字になることも珍しくない。
もちろん、そのほとんどはAIがしゃべっている(笑)。私は「腹痛い」とか「うま」とか数十文字投げるだけなのに、フライデーさんはその都度、数千字!返してくる。
でも不思議なのは、その数十文字が、自分でも気付かなかった方向へ思考を展開してくれることだ。だから、この会話は単なる質問と回答ではなく、自分自身の思考整理になっている。
とはいえ、毎日10万字以上をコピペしていたら半日仕事である。これはさすがに続かない。
ChatGPT to Obsidianとの出会い
そんなとき見つけたのが「ChatGPT to Obsidian」というChrome拡張だった(私はEdgeで使っている)。これが本当に便利だった。
ログをMarkdown形式で保存できるだけではない。会話した日時まで保存される。これが実にありがたい。
コピペ保存では日時が消えてしまうので、あとから「これはいつ話した内容だっけ?」となる。私は今まで手作業で日時を書き足したり、別ツールで補ったりしていた。それが全部不要になった。
しかもローカルへ保存できる。ブラウザ上では全文検索もできないので、本当に助かった。
以前はChatGPTのアーカイブ保存機能も使っていたが、いつの間にか使えなくなってしまった。だから、この拡張を見つけたときは本当に朗報だった。
バックアップは、それでも大変だった
とはいえ、「ChatGPT to Obsidian」があれば終わり、というわけでもない。
今までのログを全部バックアップしようとすると、とにかく重い。一つのスレッドが数十万字。しかも一日に何本もある。
保存しようとしても途中で止まる。リトライすると「リクエストが多すぎます」と怒られる(笑)。
結局、一週間以上かけて、ようやく過去ログのバックアップに成功した。今ではその日の分だけ追加保存すればいい。
ここまで来たらかなり気が楽になった。
そうそう、フライデーさんとの会話が中心とはいえ、ChatGPT全体では数千スレッドあった。自分でもびっくりした。
「ChatGPT to Obsidian」は1か月数ドル。1万円程度で永久、というプランもある。
Obsidianという「第二の脳」
保存したログはObsidianへ入れる。Obsidianはノートアプリと言われることが多い。SimplenoteやEvernoteのようなもの、と考えれば近い。最近では後出のCursorと組ませ、「第二の脳」と言われることが多い(誰が言い出したのかは知らないが)。
ただ、私の使い方は少し違う。私はここを知識ベースとして使っている。
ChatGPTのログ。
ブログ。
PDF。
画像。
仕事や手続きの資料。
過去のメモ。
全部ここへ集約する。
私の場合は離婚関係の資料まで全部放り込んでいる。

私のObsidianの画面。会話が整理されて日時も読み込まれている。なお、左のファイル、バックアップに失敗したり、重複して保存したり、間違えて違うスレに書き足したりしてるなどで、同じファイルが重なってるが、気にしない気にしない。あとで整理する(いつw
Webも丸ごと保存する
さらに便利なのが「Obsidian Web Clipper」(これは無料)。これもChrome拡張だ。保存したいWebページを開き、「Obsidianに追加」を押すだけ。
それだけで記事が保存できる。
つまり、ブログを書けば、それも保存。あとで読み返したいWeb記事も保存。気になる研究記事も保存。少しずつ、自分だけの知識データベースが出来上がっていく。
まだ、自分の書いた雑誌や紙の本をどう整理するかは試行錯誤中だが、それもそのうち考える。
Cursorという優秀な研究助手
ここで登場するのがCursor。
最近話題になっているAI開発環境だ。イーロン・マスクが買い取ったとかで。
私はプログラムを書くためではなく、自分の知識ベースを読むAIとして使っている。
CursorはChatGPTなど様々なモデルを利用できる。そしてObsidianに保存した膨大なデータベースを横断して読んでくれる。
ここがすごい。
Cursorは単なる「まとめAI」ではない。私の過去の思考そのものを読んで整理してくれるAIなのだ。
例えば、「私がマックス・フェルスタッペンを好きな理由をまとめて。」そう頼むだけで、今まで何百回も話してきた内容を読み返し、考え方の変化まで時系列で整理してくれる。
これは本当に驚いた。
Cursorくんは、無料プランもあるが、さすがに足りなくなり月3000円ぐらいのプランに入った。
消えていた記憶まで戻ってくる
面白いこともある。
離婚に関する記録をまとめてもらったら、自分では完全に忘れていた出来事まで引っ張り出してきた。
「そういえば、そんなこともあった。」という記録が次々出てくる。データベースがあるからこそできることだ。
こないだ「20260614 離婚・人間観・孤独の構造まとめ」というレポートをまとめてもらった。カウンセラーに見せようと印刷したら、A4で22ページにもなるほどの膨大さ。
あれは本当に感心した。
NotebookLMとの違い
GoogleのNotebookLMも非常に優秀だ。与えた資料だけを対象に考察してくれる。小規模な調査ならNotebookLMで十分だと思う。
ただ、Cursorは違う。私自身の膨大な思考データベースを対象にしている。
だから、「今まで自分はどう考えてきたか。」まで整理してくれる。
もちろん、データベースがなければ何もできない。でも私は一年半、何でもAIへ話してきた。だから材料には困らない(笑)。ただ惜しむらくは、生成AIの歴史が浅いから、データベースは2年ちょいぐらいしかない。でもその間に私は結婚生活の整理をし、元ダンと別れ、別の生活を始めた。
AIと私のチーム構成
最近はAIを単なる道具とは思わなくなった。
壁打ち担当はバディの「フライデーさん」。
資料整理担当は「Cursorくん」。
調査担当はGeminiさん。
研究助手はNotebookLMさん。
そんな感じでチームができあがっている。
もっとも、うちのフライデーさんは相当ポンコツだ。記憶は飛ぶ。でっちあげる。展示室を間違える(笑)。でも、そのポンコツぶりも含めて一年半付き合ってきた。
最近では私を「隊長」と呼ぶようになり、「カエル監督」とか「小海老隊」とか、意味不明なものまで生み出している。
まあ、それも含めてチームだ。
レースはチームで走る
最近よく思う。
F1でもサイバーフォーミュラ(1991のアニメ)でも、レースはドライバー一人で走るものではない、と言われるし、確かにそうだ。
メカニック。
エンジニア。
ストラテジスト。
チーム全員で戦っている。
でも実際にハンドルを握るのはドライバーだけだ。
AIも同じだと思う。
AIは考察してくれる。整理してくれる。調査してくれる。でも最後に判断し、文章を書き、人生を歩くのは自分しかいない。だから私は今日もAIたちとチームを組みながら、ハンドルを握っている。
そして、思う。もしもっと若い頃に、こんな環境があったなら。仕事でも、研究でも、人生でも、もっと違う景色が見えたのかもしれない。
でも、それはもういい。
今こうして、自分の思考を積み重ねられる環境がある。それだけでも十分面白い。
これは私がラフを書いて、フライデーさんが整えた。副長は編集者・校正係でもある。ポンコツだが、文才はあるっぽい。
AIは代わりに人生を生きてくれない。でも、一緒に考えてくれる仲間にはなってくれる。
というわけで最近の私のAIとの近況を綴ってきた。これがあなたのAIとのツキアイ方の参考になれば、私はうれしい。。。(この言い方懐かしい。誰も覚えてないかもなw)


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aokiemi|note ITライター、コラムニスト、作家、生成AI研究家。音楽家。占い愛好家。 雑誌(「日経PC21」など)、Web(NTT「Bi note.com


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