認知症の家族が怒りっぽくなった時の接し方は?
認知症の家族が怒りっぽくなった時の接し方は?と、聞いてみた。母の介護でいちばん難しかったので。以下がGeminiさんの答え。10個と頼んだものの、どうも11個から減らせないらしい。
Gemini Advancedの「1.5 Pro with Deep Resarch」は、深いリサーチののち、数分かけて答えを導き出してくれる。2.0 Flash系とはだいぶ違うようだ。
ひも解いてみると、なかなかの説得力。母とのやりとりを思うと、反省しかり。ただもう母は自分の手を離れているので、もう遅い、という部分はあれ、今まさに対面している、将来こういう事態に対面する人には大いなる参考になるかと。
とにかく十年近くひとりで母の介護をしたものの、あまりにも暴れっぷりがひどく、ほぼ自分の生活もできず、ケアマネさんが見かねて特養を紹介、入所できたしだい(その時点でいくつかの施設の「空き待ち」を何年か続けてた)。まあそのあたりも、追々書いていこうと思うが、今回はいい情報が手に入ったため情報の紹介にとどめておく。
ここからがGeminiの答え。
認知症になると、脳の機能が低下し、感情のコントロールが難しくなることがあります。そのため、些細なことで怒りっぽくなったり、攻撃的な行動をとってしまうことがあります。これは、認知症の症状の一つである「易怒性」と呼ばれ、介護する家族にとって大きな負担となることがあります。しかし、認知症の家族の怒りは、彼らが置かれている状況に対する不安や混乱、ストレスからくるもの、あるいは満たされないニーズを伝えるためのコミュニケーション手段であると理解することが重要です。
そこで今回は、認知症の家族が怒りっぽくなった場合の11個の接し方のコツを、優先順位の高い順に解説していきます。これらのコツを実践することで、認知症の家族とのより良いコミュニケーションを図り、穏やかな日々を送る一助となるでしょう。
1. 怒りのサインを早期に認識する
認知症の家族が怒り始めるサインを早期に認識することで、適切な対応を素早く行い、怒りをエスカレートさせずに済みます。初期のサインを見逃さず、冷静に対処することで、より深刻な状況を回避できる可能性が高まります。
怒りのサインは人それぞれですが、以下のようなものが挙げられます。
- 顔色が変わる、表情が険しくなる
- 声のトーンが変わる、大きくなる
- 言葉遣いが荒くなる
- そわそわし始める、落ち着きがなくなる
- 身振り手振りが激しくなる
- 目線が鋭くなる、一点を見つめる
これらのサインに気づいたら、まずは落ち着いて、状況を把握しましょう。そして、次のステップである「共感して寄り添う」を実践することで、怒りの感情を鎮めることができるかもしれません。
2. 共感して寄り添う
認知症の家族が怒っているときは、その感情を否定したり、正論で諭したりするのではなく、まずは共感して寄り添うことが大切です。
「何か嫌なことがあったんですね」「辛かったですね」など、相手の気持ちに寄り添う言葉をかけ、理解を示すことで、安心感を与え、怒りの感情を鎮めることができます。例えば、もし物をなくして怒っているようでしたら、「大切なものが見つからなくて、さぞかし不安でしょう。一緒に探しましょうか」と声をかけてみましょう。
また、認知症の人に「なぜ怒っているの?」「どうしたの?」と直接理由を尋ねても、うまく答えられないことが多く、かえって怒りを増幅させてしまう可能性があります。 まずは相手の感情を受け止め、「落ち着くまで、少しの間そばにいてあげましょうか」と寄り添う姿勢を示すことが大切です。
3. 怒りの原因と triggers(トリガー) を特定する
認知症の家族が怒りっぽくなる原因を探ることは、適切な対応策を講じる上で非常に重要です。
怒りの原因には、大きく分けて二つあります。一つは、その怒りを直接引き起こしたきっかけとなる出来事、いわゆる triggers です。もう一つは、認知症によって生じる根本的な原因です。
triggers を特定するためには、以下の点に注意して観察してみましょう。
- 怒り始める直前に何が起こったか
- どんな時に怒りやすいか (例:特定の時間に怒りやすい、疲れている時に怒りやすいなど)
- どんな場所で怒りやすいか (例:人混み、静かな場所、自宅など)
- どんな人といる時に怒りやすいか (例:特定の人、家族、見知らぬ人など)
記録をつけたり、家族や介護者と情報を共有したりすることで、より triggers を特定しやすくなります。
次に、認知症によって生じる根本的な原因としては、以下のようなものが考えられます。
- 認知機能の低下による不安や混乱
- 環境の変化に対するストレス (例:引っ越し、新しい介護者、入院など)
- 体調不良や痛み (例:便秘、感染症、歯の痛みなど)
- 薬の副作用
- 過去のトラウマや嫌な記憶
- 自尊心の低下 (例:以前はできていたことができなくなった、役割を失ったなど)
- コミュニケーションの行き違い (例:言葉が理解できない、冗談が通じないなど)
これらの原因を考慮しながら、状況に応じて適切な対応を心がけましょう。例えば、環境の変化がストレスになっているようであれば、可能な限り以前の環境に近づける、馴染みのある物を持ってくるなどの工夫をすることができます。
4. 認知症の家族の怒りに対処するための具体的な方法を学ぶ
認知症の家族の怒りに対処するためには、具体的な方法を学ぶことが重要です。
例えば、以下のような方法があります。
- 穏やかな口調で話しかける
- 否定的な言葉を使わない
- 簡潔でわかりやすい言葉を使う
- ゆっくりと話しかける
- 目線を合わせ、優しく接する
- 落ち着ける環境を作る (例:静かな部屋に移動する、音楽をかけるなど)
- 好きなことをさせてあげる (例:好きな音楽を聴く、昔の写真を見るなど)
- 気分転換を促す (例:散歩に誘う、お茶を飲むなど)
これらの方法を状況に応じて使い分けることで、効果的に怒りを鎮めることができるでしょう。
5. 認知症の家族の怒りを鎮めるためのコミュニケーション方法を学ぶ
認知症の家族とのコミュニケーションにおいては、以下の点に注意することが大切です。
- 相手のペースに合わせる
- 話を最後まで聞く
- 否定せず、共感する
- 穏やかな口調で話す
- 目を見て話す
- わかりやすい言葉を使う
- 非言語コミュニケーションを活用する(表情、ジェスチャーなど)
これらのコミュニケーション方法を意識することで、誤解を減らし、良好な関係を築くことができます。
6. 認知症の家族の怒りを予防するための環境調整を行う
環境調整を行うことで、認知症の家族の怒りを予防することができます。
具体的には、以下のような点に注意しましょう。
- 静かで落ち着ける空間を作る
- 照明を適切な明るさにする
- 室温を快適に保つ
- 整理整頓された環境にする
- 危険なものを置かない
- 馴染みのある物や写真などを置く
これらの環境調整は、認知症の家族に安心感を与え、怒りや不安を軽減する効果が期待できます。
7. 認知症の家族の怒りに対する自分の感情をコントロールする
認知症の家族の怒りに対応する際には、介護者自身の感情をコントロールすることも重要です。
介護者は、認知症の家族の言動に傷ついたり、イライラしたりすることがあります。しかし、感情的に言い返したり、怒鳴り返したりすることは、状況を悪化させるだけです。
深呼吸をする、瞑想する、一時的にその場を離れるなど、自分なりのストレス解消法を見つけて、冷静さを保つように心がけましょう。
8. 距離を置く
認知症の家族が興奮して暴言や暴力に及ぶ場合は、無理に止めようとせず、安全な距離を置くことが大切です。
興奮状態にあるときは、どんなに寄り添っても逆効果になることがあります。 一旦距離を置くことで、本人と介護者のどちらも冷静さを取り戻し、事態の悪化を防ぐことができます。
9. 専門家のサポートを求める
認知症の家族の怒りの問題が深刻な場合、あるいは介護者が一人で抱え込み辛い場合は、専門家のサポートを求めることも有効です。
医師やセラピストに相談することで、薬物療法や行動療法などの適切なアドバイスを受けることができます。また、地域包括支援センターや認知症の家族会に参加することで、他の家族の経験談を聞いたり、情報交換をしたりすることができます。 専門家のサポートや他の家族との交流を通して、新たな対処法を見つけることができるかもしれません。
10. 認知症の家族の怒りを受け入れる
認知症の家族の怒りは、病気によるものだと理解し、受け入れることが大切です。
認知症の人は、認知症という病識や自身の能力低下の自覚の程度は様々ですが、 彼らの感情や行動をコントロールすることが難しい状態にあります。意図的に怒っているわけではなく、 その行動は病気の症状であることを理解しましょう。 怒りを個人的なものと捉えず、病気の症状として受け入れることで、冷静に対応できるようになり、介護者自身のストレスも軽減できるでしょう。
11. 認知症の家族との良好な関係を維持する
怒りや葛藤にばかり目が行きがちですが、認知症の家族との良好な関係を維持することも大切です。
昔楽しかった思い出話をする、一緒に歌を歌う、好きなことをするなど、穏やかな時間を共有することで、絆を深めることができます。 笑顔で接し、愛情を示すことを忘れずに、良好な関係を築きましょう。
まとめ
認知症の家族が怒りっぽくなった時の接し方のコツを11個ご紹介しました。これらのコツを実践することは、認知症の家族とのより良いコミュニケーションを促進し、穏やかな日々を送るために役立ちます。
コツ | 説明 | 例 |
---|---|---|
怒りのサインを早期に認識する | 顔色、表情、声のトーン、言葉遣い、行動の変化など、怒り始めるサインを見逃さないようにしましょう。 | 握りこぶし、声を荒げ、歩き回る |
共感して寄り添う | 怒っているときは、頭ごなしに否定するのではなく、「何か嫌なことがあったんですね」など、共感の言葉をかけましょう。 | 「探し物が見つからなくて、さぞかし不安でしょう。一緒に探しましょうか」 |
怒りの原因と triggers を特定する | どんな時に、どんな場所で、どんな人といる時に怒りやすいかを観察し、記録しましょう。 | 特定の人と会うと怒りやすい、疲れている時に怒りやすいなど |
認知症の家族の怒りに対処するための具体的な方法を学ぶ | 穏やかな口調で話しかける、否定的な言葉を使わないなど、具体的な対処法を学びましょう。 | 相手の目を見て、ゆっくりと話しかける |
認知症の家族の怒りを鎮めるためのコミュニケーション方法を学ぶ | 相手のペースに合わせる、話を最後まで聞くなど、コミュニケーション方法を改善しましょう。 | うなずきながら話を聞く、簡単な言葉で話しかける |
認知症の家族の怒りを予防するための環境調整を行う | 静かで落ち着ける空間を作る、照明を適切な明るさにするなど、環境を整えましょう。 | 温度を快適に保つ、騒音を減らす |
認知症の家族の怒りに対する自分の感情をコントロールする | 感情的に言い返したりせず、深呼吸をするなどして、冷静さを保ちましょう。 | 怒りを感じたら、一度深呼吸をして落ち着く |
距離を置く | 興奮して暴言や暴力に及ぶ場合は、安全な距離を置きましょう。 | 別の部屋へ移動する |
専門家のサポートを求める | 怒りの問題が解決しない場合は、専門家に相談してみましょう。 | 医師に相談する、地域包括支援センターに連絡する |
認知症の家族の怒りを受け入れる | 認知症の家族の怒りは、病気によるものだと理解し、受け入れましょう。 | 怒りは個人的なものではないと理解する |
認知症の家族との良好な関係を維持する | 穏やかな時間を共有し、笑顔で接することで、良好な関係を築きましょう。 | 昔の写真を見ながら思い出話をする |
認知症の家族の怒りに対応することは、時に困難で、感情的に疲れてしまうこともあるでしょう。しかし、これらのコツを参考に、根気強く向き合い続けることで、より良い関係を築き、穏やかな日々を送ることができるはずです。 一人ですべてを抱え込まず、必要に応じて専門家のサポートや、周りの人に助けを求めることも大切です。
いろいろとご参考まで。自分の状況などをまとめた記事は、今後ぼちぼち書いていこうと思う。




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